■角質の構造
人間の皮膚は部位によっても多少の差はありますが、ほとんど
の部分が共通した構造をもっています。人間の皮膚は、大きく
分けて3つに分類できます。外界に接している一番外側の表皮、
表皮の内側にあり血管や神経が存在する場所の真皮、その内側
にあり人間の活動をささえている内臓などの皮下組織へと3段階
に分かれ、それらが繋がっています。 この中で、特に表皮は
外界から体を守る役割を果たしています。
人間の皮膚のなかでも一番外側にある表皮は、比較的硬い
タンパク質である角質細胞で構成された厚さ0.02ミリの角質層
とその角質細胞を作り出している工場の役割をもつ基底層、
そして、角質層と基底層との間に細胞が角質細胞へと変化する
途上にある有棘層と顆粒層と呼ばれるものがあります。
また、この角質層全体、角質細胞の間を埋めているのが細胞間
脂質のセラミドです。このセラミドは角質層に水分を維持する
働きを持っており、これが欠けているといろいろな皮膚炎の
原因にもなります。セラミドを作り出す機能が遺伝的に弱い
ために起こるのがアトピーだと考えられています。また角質層
の表面は、角質をコーティングし、角質層の乾燥を防いでいる
皮脂が存在しています。このセラミドと皮脂のダブルの働きで、
皮膚の表面に水分がキープされるということになります。
普段はきちんと水分が維持されている人でも、気温が低下する
と肌にトラブルが起きやすくなる人がいます。気温が下がると
体温を維持するために血管が縮まって、角質層の血流量も減少
してしまいます。それで、皮脂やセラミドは血液の栄養分に
よって水分や油分を提供しているため、原料の供給量が減った
ことによって生産量も少なくなります。このことで皮脂の分泌量
も減って、コーティングがなくなったり、角質層水分が維持
できなくなり肌のトラブルが起きやすくなるのです。
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